2025.07.17
板橋区 外壁塗装｜リシン吹き付けと下塗りの役割をわかりやすく解説
板橋区で行った外壁のリシン吹き付けと下塗り作業をもとに、リシン仕上げの特徴やサイディング外壁との相性、弾性リシンの注意点、そして塗装の仕上がりを左右する下塗りの役割についてわかりやすく解説します。
外壁の素材によって選ぶべき塗料や工法は異なるため、正しい知識を知っておくと塗り替え時のトラブル防止にもつながります。
リシン吹き付けとは？外壁に質感を与える定番の仕上げ工法
リシン吹き付けは、外壁表面に細かな凹凸を作り、落ち着いたマットな質感に仕上げる工法です。
モルタル外壁で古くから採用されており、デザイン性と耐候性のバランスが良い仕上げとして人気があります。
窯業系サイディング外壁にも使用される場合があり、既存の風合いを活かしたい建物の塗り替えでもよく選ばれます。
サイディング外壁とリシン仕上げの関係
現在のサイディングは、石材調・レンガ調などのデザイン性が高いものが一般的ですが、サイディングが普及し始めた当時は、プレーンな外壁が多く、そこにリシンを吹き付けて質感を加える施工が主流でした。
そのため、古い建物では 「サイディング × リシン仕上げ」 の組み合わせが多く見られ、補修時も同じ仕上げで再施工することが多いのが特徴です。
リシンは「通常リシン」と「弾性リシン」の2種類
通常リシン
・硬めで耐候性が高い
・幅広い下地に使用可能
・熱膨れが起きにくい
弾性リシン
・塗膜が柔らかくクラックに強い
・モルタル外壁との相性が良い
弾性リシンをサイディングに使うのは要注意
サイディング外壁は温度変化による膨張・収縮が起きやすい素材です。
そこに柔軟性の高い弾性リシンを塗布すると、熱膨れ（塗膜が気泡のように膨らむ現象） が発生する可能性があります。
そのため、サイディング外壁では 通常リシンを使用するのが基本 です。
今回のケースでも、熱によるトラブルを避けるため、通常リシンを選択しています。
リシン吹き付け後の下塗り（プライマー・シーラー）は必須工程
リシンを吹き付けただけでは外壁塗装は完成しません。
上塗り材の密着性を高め、耐久性を確保するために、必ず下塗りが必要です。
下塗りの主な役割
・上塗り材の密着性を向上
・吸い込みムラを防ぐ
・塗膜を均一に仕上げる
・耐久性を高める
夏場は乾燥が早いため、リシンの乾燥をしっかり確認したうえで下塗りを施工します。
この工程が丁寧かどうかで、後の仕上げの美しさや持ちが大きく変わります。
初回施工が丁寧だと次回の塗り替えが楽になる理由
外壁の下地処理と仕上げが適切に行われていれば、次回のメンテナンスは基本的に「再塗装だけ」で済むケースがほとんどです。
ただし、今回のような リシン仕上げ × サイディング外壁では、次回も弾性塗料を避けるなど、塗料選びに注意が必要です。
外壁の素材に合った塗料を使うことで、仕上がりの美しさ・耐久性ともに大きく変わります。
外壁の素材に合わせた最適な施工をご提案します
外壁塗装は、外壁材・既存塗膜・環境によって最適な工法が異なります。
今回のように細かな仕様を見極めて施工を行うことで、塗膜の不具合を防ぎ、建物を長く守ることができます。
板橋区・練馬区で外壁塗装をご検討中の方は、お気軽にご相談ください。
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