東京都練馬区のお客様より、屋根塗装のご依頼をいただきました。
施工前の屋根は、全体的に色あせが進み、部分的に錆の発生も見られる状態でした。
金属屋根は、紫外線や雨風の影響を受けやすく、塗膜が劣化すると防水性や防錆効果が低下します。
定期的な塗り替えを行うことで、屋根の寿命を延ばし、美観を長く保つことができます。

施工工程の流れ

まずは、安全に作業を進めるために仮設足場を設置しました。
勾配のある屋根でも安定して作業できるよう、しっかりと固定し、周囲にはメッシュシートを張って塗料の飛散を防止しました。
近隣への配慮と安全確保は、施工の基本となる大切な工程です。

足場が整ったところで、高圧洗浄を行いました。
屋根表面の汚れやほこり、劣化した古い塗膜を丁寧に洗い流し、塗料の密着を良くするための下地を整えます。
金属屋根の場合、この洗浄作業をしっかり行うことで、仕上がりの耐久性に大きく差が出ます。

洗浄後は、錆が発生していた箇所を中心にケレン作業を実施しました。
金属ブラシやサンドペーパーを使って浮いた錆を除去し、表面を滑らかに整えます。
この下地処理を丁寧に行うことで、錆の再発を防ぎ、塗料の定着をより確実にします。

下地が整ったら、錆止め塗料を全体に塗布しました。
トタン屋根は、経年劣化によるサビの発生や、継ぎ目・端部からの雨水侵入が起こりやすいため、これらの細部までムラや塗り残しが出ないよう丁寧に塗装を行います。
錆止め塗装をしっかり施すことで、屋根全体を腐食から守る基礎が完成します。

その後、金属屋根専用のシリコン系塗料「ヤネフレッシュSi」で中塗りを行いました。
ヤネフレッシュSiは、優れた密着性と防錆力を持ち、紫外線による色あせにも強い塗料です。
中塗りでは、塗膜の厚みを均一に整え、上塗りの仕上がりを美しくするための土台づくりを意識して施工しました。

仕上げの上塗りでは、艶やかで滑らかな塗り面に仕上げました。
上塗りを重ねることで塗膜が強化され、防水性・耐候性がさらに向上します。
施工後は、鮮やかな発色と光沢が蘇り、屋根全体が新築時のような印象に生まれ変わりました。